| ■スズキメソードの理念 |
どの子も育つ、育て方ひとつ
社団法人才能教育研究会は、創始者 鈴木鎮一の考えた“どの子も育つ、育て方ひとつ”という「母語教育法」の理念に基づき、 ヴァイオリン、ピアノ、チェロ、フルートによる幼児からの音楽教育を行なっている教育団体です。この「才能教育」は、当研究会創始者 鈴木鎮一にちなんだ「スズキ・メソード」の名で、 国内はもとより広く世界に普及し、単なる音楽教育の域を越えた人間教育として注目を集めております。
鈴木鎮一と「才能教育」
スズキメソードの出発点は、1946年（昭和21年）、長野県松本市に「松本音楽院」を設立し、「才能教育」を唱えたことに始まります。それは、1930年代から、江藤俊哉・豊田耕兒などの優れたヴァイオリニストを育てた経験に基づいています。
その後、鈴木鎮一を中心とした賛同者の努力によって「才能教育」はその理解者の輪を広げていきました。1950年（昭和25年）、文部省から社団法人の認可を得て、 社団法人才能教育研究会として今日に至っています。
国内で約2万人、海外で46ヵ国
スズキメソードの活動は、現在では国内、国外と広がっております。国内においては約1,000名の先生の指導の下、約2万人の子どもたちが全国各地の教室でヴァイオリン、ピアノ、チェロ、 フルートなどの指導を受けています。 また、オリジナルの教則本は、スズキメソード以外の音楽教室でも広く使われております。一度ヴァイオリンを手にしたことのある人なら、きっとスズキ・メソードの教則本を記憶しているでしょう。
海外においても、スズキ・チルドレンはその数を増やしております。 世界 46ヵ国、特に米国では40万人もの子どもたちが「スズキ・メソード」によりヴァイオリンやピアノ、チェロ、フルートなどを習っています。 スズキメソードの「才能教育」は、日本以上に海外で広く認知されているといえるでしょう。
「才能教育」＝人間教育
スズキメソードの「才能教育」は、英才教育ではありません。子どもたちが誰しも生まれながらに持っている能力をヴァイオリンや ピアノなどの音楽教育を通じて、伸ばしていくものです。それこそが、“どの子も育つ、育て方ひとつ”というの理念なのです。
ですから、才能教育はすべての子どもたちをどう伸ばしていくか、そして高い感性・美しい心を どう育んでいくか、という人間教育そのものなのです。その基本にあるのは、
（１）すべての子どもは誰でも育て方ひとつで高い能力を発揮する。
（２） そのためには、母親がわが子に言葉を教える時の、愛情と言葉 の繰り返しの教育法を用いればよい
という考え方です。このため「才能教育」は“母語の教育法” とも呼ばれているのです。
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